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私がRubyKaigi2022に運営helperとして参加した理由

こんにちは、iCAREサーバーサイドエンジニアの寺井(@krpk1900_dev)です。

2022年9月8日から9月10日にかけて行われたRubyKaigi2022に、iCAREからはRubyスポンサーとして10名以上が参加しました。
そんな中、私はRubyKaigi2022の運営helperとして参加しました。

今回は、私がRubyKaigi2022に運営helperとして参加した理由について記事にしたいと思います。

RubyKaigiとの出会い

2022年の4月に、RubyKaigiで発表している人たちは運営から声をかけられて登壇が決まっているわけではなく、CFP(Call For Proposals)と呼ばれる発表内容の概要を提出して、そこで選ばれた人が登壇する仕組みであることを知りました。
どんな人たちが登壇しているのかなと思ってRubyKaigi2021の登壇者を眺めていると、多くの方がRubyのcommitterやgemのmaintainerでした。
そんな中、登壇者の中にプログラミングスクールを卒業して自分と同じエンジニアとしての経験が比較的浅い方(いまいずみさん)がおられるのを見つけて、驚きと憧れと自分ももっとがんばりたいなという大きな刺激を受けました。

その後、たまたま5月にEbisu.rbとAsakusa.rbの共同イベントで同じくRubyKaigi2021で登壇されていたしおいさんとお話し、「まずは気軽にCFPを出すところから始めてみたらどうですか?」と背中を押してもらって、今年CFPを出してみることを決意しました。

CFPのReject

私は、ハッシュ表探索で用いられるオープンアドレス法とチェイン法についてRubyで使用されるアルゴリズムが変更された内容でCFPを提出しました。

結果は残念ながらRejectでした。

RubyKaigiの運営チームに「フィードバックをいただけないでしょうか?」というメールを何度か送っていたところ、RubyKaigiのChief Organizerの松田さんがTwitterでDMをくださって、心を動かされる熱いフィードバックをいただきました。




(松田さんに許可を得て掲載しています。)

「一度来たらすべてが分かるからまずは来てみてください」
一言で言うとこんな感じの内容でした。

この日、何があっても必ずRubyKaigi2022には実際に現地に行って参加することを決心しました。

運営helperとして参加することになったきっかけ

その後、7月末に開催されたRailsGirlsというイベントに私はコーチとして参加しました。
プログラミングに挑戦してみたいという全くの初心者の方をサポートして、Railsで動くWebアプリケーションを開発してデプロイまで行うというイベントです。

このイベントの最後に突然松田さんが来られて、RailsGirlsの参加者に対してRubyKaigiの説明をされていました。
そこで「RubyKaigiの運営スタッフを募集しているので、報酬も出ないし交通費も出ないし宿代も出ないけど、それでもコミュニティのために手伝っても良いという人がいたら声をかけてください」と言われていて、その場で「参加させてほしいです」と伝えに行きました。
後日改めて応募フォームから応募して、運営helperとして参加することが決まりました。

実際に運営helperとして参加してみて

本番は会場設営を手伝うために開催日の前日に三重に向かいました。
会場に着くと、一緒にRailsGirlsのコーチをしていたえりりんさんや、Open Source Conference 2022 Hokkaidoで会った高倉さんもおられて、人って本当にいろんなところで繋がっているなーと感じました。

運営のみなさんはそれぞれ自分なりの思いやコミュニティに対する熱意を持っておられて、私にとってはこの方たちと直接会って話せたことがRubyKaigi2022で一番大きかったです。

これからは自分たちが引っ張って行くんだという強い意志を持った人たちもおられて、そんな人たちの存在は私がコンフォートゾーンに留まることを許してはくれなさそうです。

実際に自分の目で見た登壇からも感じたことはいろいろありました。
登壇者の発表内容からそれを聞いている人の反応、会場の雰囲気などからいろいろなことが伝わってきました。
これはやっぱり、松田さんがおっしゃっていた通り私が書いた文章を読んで想像するよりも、もしRubyKaigiに参加されたことがない方がおられれば一度実際に行ってみて肌で感じることをおすすめします。

RubyKaigiの後の裏話

RubyKaigiが終わった3日後にAsakusa.rbのmeetupが開催され、いまいずみさんや松田さん、登壇されていたふーがさんたちがiCAREオフィスに来てくださりました。

RubyKaigiの話をするかと思いきや(YJITについては少し話しました👍)将棋の話がとても盛り上がり、急遽オフィスで対局が始まりました。
いまいずみさん・松田さん vs nekoさん・寺井のペア将棋と、松田さん vs 寺井の2局を指してもらい、どちらも超熱戦ですごくおもしろかったです。

(1局目のペア将棋は相振り飛車の力戦系、2局目は先手中飛車銀対抗の将棋でした。)

最後に

登壇されている方の発表を実際に聞いてみて、本当に大きな大きな差を感じました。
来年のRubyKaigiで自分が世の中に向けて何かを発表しているイメージは、正直なかなか湧きません。

しかし、それがCFPを出さない理由にはならないという考えは変わっていません。

事実、今年CFPを出したということがきっかけとなって、当初私が想像もしていなかったたくさんの人たちとの出会いが生まれ、貴重な体験をすることができ、最高に楽しい4日間を過ごすことができました。

来年のRubyKaigi2023は松本市で開催されます。

来年もまた運営helperとして参加して、少しでもRubyコミュニティの力になりたいです。
そして次回こそは、gemにcontributeしたり自分で何かを作った成果をCFPにのせて提出したいと思います。