テストプロセスに沿ってテスト活動をしてみた
アドベントカレンダー16日目の投稿です。
こんにちは、QAEチームのぜにまるです。
今回は直近のQAEチームで取り組んだテスト活動について振り返りたいと思います!
目次
- テストプロセスとは
- テスト分析やってみた
- テスト設計やってみた
- テスト実装やってみた
- まとめ
1. テストプロセスとは
テストプロセスとは、「テストの目的を達成する確率を高くする、汎用的なテスト活動のセットである」という旨がJSTQBのシラバスに記載されていました。
実際のテストプロセスの活動内容は下記になります。
- テスト計画
- テストのモニタリングとコントロール
- テスト分析
- テスト設計
- テスト実装
- テスト実行
- テスト完了
テストプロセスには、テスト計画やテストのモニタリングなどもありますが、今回の活動では下記のプロセスを実施しました。
- テスト分析
- テスト設計
- テスト実装
- テスト実行
また、今回も弊社のフェロー(QAE技術顧問)のブロッコリーさんに定期的にアドバイスいただきながら活動しました。
2. テスト分析やってみた
テスト分析とは
テスト可能なフィーチャーを識別し、テスト条件を決めるためにテストベースを分析 する。言い換えると、テスト分析では計測可能なカバレッジ基準から見た「何をテストするか」を決定 する。
(ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1 より引用)
テスト分析で取り組んだこと
以前マインドマップに取り組んでいたのですが、今回のPJは影響範囲が広く、複雑な条件や不確定事項が多かったため、実例マッピングを取り入れてみました。
チームメンバーが全員実例マッピングが初めてだったので、ブロッコリーさんのスライドを参考にさせていただきました。
https://speakerdeck.com/nihonbuson/example-mapping
実践してみて、最初にExampleを出したり、それをRuleに落とし込むことが難しかったなとメンバーも自分も感じました。
また、実例マッピングを実施する中で疑問点・不明点を可視化して、PjMにこまめに確認することによって早い段階で不明点を明確にできたところがよかったです。
本来は ThreeAmigos で実施するのが望ましいですが、今回はスモールスタートでQAのみでやってみました。
次回以降は ThreeAmigos でやってみようと思います!
▼実際の実例マッピング
3. テスト設計やってみた
テスト設計とは
テスト設計では、テスト条件をハイレベルテストケース、ハイレベルテストケースのセット、およびそ の他のテストウェアへ落とし込む。
テスト分析は「何をテストするか」を決定し、テスト設計 は「それをどうテストするか」を決定する。
(ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1 より引用)
テスト設計でやったこと
テスト分析で行った実例マッピングのRuleを参考にしながら観点を洗い出しを行いました。
また、複数条件の膨大なパターンについてデシジョンテーブルを起こしました。
観点の洗い出しを行っていく中で、「これって本当に観点もれはないんだっけ?」という不安がこの工程の最後まで拭えなかったので、今後は不安に感じるところの洗い出しやそこを深掘りしていくような動き方も加えていきたいです!
▼実際のデシジョンテーブルの一部
4. テスト実装やってみた
テスト実装とは
テスト実装では、テスト実行に必要なテストウェアを作成、および/または完成させる。そこにはテスト ケースの順序を決定してテスト手順を作成することが含まれる。
テスト設計は「それをどうテ ストするか」の答えであり、テスト実装は「テストの実行に必要なものすべてを準備したか」の答えで ある。
(ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1 より引用)
テスト実装でやったこと
チームメンバーそれぞれで分担してテスト設計で出た観点とパターンをもとにテストケースを作成していきました。
テストケースを書くのが初のメンバーがいたのですが、テストケースってどんな考え方で書いてるんだっけ、というところを言語化するのが難しく、伝えるのに時間がかかりました。
自称野良のQAでいつの間にかテストケースを書くようになっていて、どういった考え方でテストケースを書いているか振り返ったことがなかったので、これからそこも言語化してアウトプットしていこうと思います!
5. まとめ
QAに携わるようになって4年ほどになりますが、テストプロセスをしっかり実践したのは初めてでした。
初めてかつ規模の大きなPJで実施したため、どれぐらい工数がかかるかの見積もりが難しく、活動が少し尻すぼみになってしまったのが悔しいですが、次回はより良い活動ができそうだと感じました。
簡単に振り返ってみましたが、手探りで始めてからチームで色々悩んだりつまづいたりして、一つの成果物を作ることができて、本当にチームメンバーに感謝だなと思いました☺️
現状まだテスト実行が完了していないので、PJが終了したらしっかり振り返りをしたいと思います!
来年もよりよいテスト活動するぞ〜✌️
参考:https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_Version2018V31.J03.pdf
(ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1)