あたらしい開発チームのリーダーとして約1ヶ月でやったこと
はいどうもー。先端機能開発チームリーダーのクドウマサヤ(@masaya_dev)です。このdevブログでは初めましてですね。
パートナー(業務委託)として1年ちょっとお手伝いさせていただいた後、今年1月から正社員としてジョインさせてもらいました(経緯はこちら)。
そして2月からは新設された、先端機能開発チームのリーダーを任せていただけることに。
ここ数年フリーランスでフラフラしておりまして、責任ある立場でチームを創るという仕事は久しぶりです。当たり前ですが、いいチームにしたい。
はじまったばかりということで、今期は事業に価値貢献を出来るチームにするための、土台作りのフェーズとも言えます。そこでチーム組成から約1ヶ月で、リーダーとしてどんなことをやってきたか、意識しているか、記しておきたいと思います。
先端機能開発チームとは
上述の通り今期(2月)から出来たチームです。Advanced Featureチームとも呼んでいるので、この先はAFチームと略させていただきます。
自分を含めて4人のメンバー、しょこさん(宮﨑)、なこさん(伊藤)、遠藤くんで活動しています。全員髪の毛をブリーチしているという意外な共通点があります。バンドっぽいですね(?)
先端技術ということで、Carelyの新しい機能開発を担ったり、まだ採用されていない技術に取り組んでいったりということを期待されています。
意識していること
メンバーのため、チームのための時間を優先的に作る
ここをとにかく強く意識しています。
自分は現状、チームに任されている機能開発のプロジェクトマネージャー的立ち回りをしたり、自分でも設計及び開発をゴリゴリ進めていったりという役割も担っています。複数の責務を担う中で、チームのピープルマネジメントに対するプライオリティを下げないということを自分の中で誓っています。緊急度が高い業務ではないので、色々抱えてるとおざなりになってしまいがちな部分だと思うんですよね。でも、やるんだよ!と。
どんなにタスクがパツパツになろうが、1on1は毎週全員と必ずやる。コードレビューも全部みる。そのタスク詰まりそうだったら気軽に相談してねと声をかける。
もちろん諸事情で即座に対応できないってこともありますが、それでも「いつまでにみるね〜」的な一次回答はなる早で返すよう心がけてます。毎週末WinSessionというDevチーム内でみんなの成果を称えあう会があるんですが、そこでメンバーに、レスポンスの速さを褒めてもらえたのは結構嬉しかった。
まぁ、正直楽ではないですが楽しいですw
この辺はフリーランスの立場だとなかなか難しかったことなので、とてもやりがいを感じています。
楽しく、お互いのことをよく知る
メンバーそれぞれ、自分がパートナーだった頃は別チームだったこともあり、あまり接点がなかったので、知らないことだらけでした。
これは昔から自分のスタンスのひとつなんですが、ビジネスライクな付き合いってのは一緒に働く人のことはよく知りたいんですよ。仕事に関わることだけではなくて、趣味や環境や価値観などなど。お互いのことよく知ってた方が気持ち良く働けるし、パフォーマンスも上がると思うんですよね。
このご時世でなければ、とりあえず飲みいって話そう!としたいタイプなんですが、なかなかそうも言えず。今はまん延防止等重点措置期間中ということもあり、リモートワーク中心になっているので、プライベートな話をするきっかけが少なくなりがちです。
というわけで雑談をする頻度をなるべく増やす、くだらない話も発しやすくするというのを意識的にやっています。
毎日朝会が始まる前にSlackbotで朝会スレッドが立ち上がるようにし、そこに各自やることや共有・相談事項など書くようにしているんですが、そこに適当なネタもぶっこんでみるなど。
あと先週初めてオンラインでのランチ会も開催したんですが、時間内に話しきれないくらい盛り上がり。というわけで少しずつ関係性が深まってきているのを感じています。みんな個性豊かで面白い。
「楽しまなければプロじゃない」というクレドもありますので、どんどん楽しんで、パフォーマンスをあげていきたいと思っています!
やったこと
自分のリーダーとしての方向性を伝えた
メンバーと初めて1on1をしたときに、ハッキリ言いました。自分は先頭でグイグイ引っ張るタイプのリーダーではないと。「お前らついてこい!」みたいなのは苦手だと。
どちらかとえいば後方支援が好きで、将軍より軍師・参謀タイプなんですよね。(三国志の推しは荀彧)
自分のストレングスファインダーにもよく表れています。
なのでみんなが安心して挑戦できる環境を整える、後ろで見守っていざとなれば責任を取る、殿(しんがり)のようなリーダーだからよろしくと伝えました。一言でリーダーといえど様々なタイプがいるので、こういう期待値調整というか認識のすり合わせは大事だと思っています。
ワーキングアグリーメントを定めた
AFチームとしてこういう行動をしていこうね的なワーキングアグリーメントを定めました。
- HRT(謙虚・尊敬・信頼)を心がける
- 15分ルール(問題にぶつかったらまず自分で15分考える、それから人に頼る)
- アラートは早めにあげる(リスクを隠さない)
今はこの3つで、様々な現場で学ばせてもらった自分の経験から、エンジニアとして良いと思う立ち振舞いをまとめたものです。詳しくは別の機会に書きたいと思っています。
朝会のファシリテーションをローテーション制にした
チームで毎日やっている朝会のファシリテーターを、日替わりにしました。最初はしばらく自分がやっていたんですが、マンネリ化を防ぎたかったのと、自分がいなくても回るチームに常日頃からしておきたいというのが主な理由です。
リーダー以外はなかなか自分で会議を回すっていう経験も頻繁に積めるものではないので、視座を高める上でも良い取り組みになっている気がします。
最近は慣れてきたのもあってかファシリテーター毎の色も出始めました。英語が得意な、なこさんがMCの日は英会話スタイルでやっていて、ぎこちないながらも楽しんでいます(笑)日本語のときより自然とみんなテンション高めになるの面白い。
(なこ先生、こんな感じでサマリーも送ってくれるのでとても勉強になります)
チーム定例で課題をあげるようにした
毎週45分〜1時間程度、チーム定例を組んでいます。1週間の振り返りが主な目的です。ここでただやったことだけの報告で終わらないように、1週間の中で見つかった課題も上げてもらうようにしました。
特に、自分の今週やろうとしていた作業見積もりに対して結果がどうだったのか、というところを意識してもらうよう伝えています。
作業工数をうっかり少なく見積もってしまったり、仕様変更や割り込み、体調不良が起きたりと、開発では様々な不確実性と向き合っていく必要があります。そんな中で、ひとりの課題は全員の課題にもなり得ます。そこで各自の知見を貯めていくことで不確実性に強いチームにし、生産性を高めていきたいと思っています。
毎週各自ひとつ以上は課題が上がっていて、解決に近づけられるよう議論したり、アクションをしたりと改善を続けています。この学びもいずれ共有できたらと思っています。
事業に対する解像度を高めるための宿題を出した
「ARR、CAC、LTVというKPIについて調べ、それらがCarelyという事業にとってどういう意味を持つか話せるよう調べてきてください」
という宿題をチーム定例で出しました。それぞれの詳細は割愛させていただきますが、どれもSaaSビジネスを支える重要なKPIです。まずこれらを理解していないと、セールスやマーケティング、カスタマーサクセスなどの各部署が、何のためにどんな頑張りをしてくれているか、見えづらいと思っています。
自分もまだまだ理解が甘いので目下勉強中ではありますが、事業に対する解像度を高めていき、プロダクト・組織に対する改善をどんどん進められるチームにしていきたいと思っています。それこそが開発チーム全体のクレドでもある「Dev Driven」に繋がると思っています。
技術的な部分は自分より強い方がたくさんいるので、こういったビジネス視点でメンバーの視野を広げるアシストをしていくのが自分が出せるバリューかなと。
これから
こんな感じで色々施策を重ねながらチームの改善に励んでいます。私達は全員まだ入社半年以内のメンバーであり、社内的には1番伸びしろの大きいチームなのではないかと自負しています。
まだ種まきの時期ですが、これが3ヶ月後、半年後、どう芽吹いていくか。リーダーとしての緊張感も持ちつつ、とても楽しみにしています。
もし取り組みについて詳しく聞いてみたい、チームビルディングについてディスカッションしたいって思ってくれた方は、社内外問わず気軽にSlackやTwitterなどでお声がけください!
ではではー。