はじめてプロジェクトリーダーになった話
この記事は iCARE Dev Advent Calendar 2021(レーン1) の20日目の記事です。
こんにちは!サーバーサイドエンジニアのメグミです!
今回は、私が入社してはじめてプロジェクトリーダーになった話をしたいと思います。
アサインされるまで
上長 との 1on1 で
私は健康診断開発チームに所属しています。
当時の私は、主に小〜中規模の機能のタスクを対応していました。
細かいタスクを消化していくことで、着実に実績を積み上げることはできる
と思ってはいたものの、いまいち自分が成長している実感がなく、
少しモヤモヤしていたことを覚えています。
そんなある日、上長の いっせーさん との 1on1 で、
やってみたいことはあるか?と聞かれたときに思い切って
「もっと大きなプロジェクトをやってみたい!」と伝えました。
CTO との 1on1 で
その後、当時の CTO よしさん との 1on1 で「特殊健診やってみる?」と打診がありました。
予想よりもはるかに大きなプロジェクトだったので、不安でいっぱいでしたが挑戦してみることに!
プロジェクト始動
こんなことをやりました
特殊健診というドメインの理解
特殊健診とは、ものすごく簡単に言うと、
有害業務を行う人が受診しなければならない健康診断
といったところでしょうか。
「健康診断は想像ができるけど、特殊健診ってなに?」
当時の私は本当にこう思っていて、名前を聞いてもパッとイメージできなかったほどです。
そこから特殊健診のドメイン知識をひたすらにインプットしていきました。
労基署へ報告する結果報告書から読み解く
健康診断受診後に、労働基準監督署へ報告する結果報告書に記載されている項目から
どんなデータをCarelyで持つべきか考えまとめました。
特殊健診だけで、10種類もの結果報告書のフォーマットがあります。
ここはチーム内で分担し、それぞれの考えをスプレッドシートにまとめました。
規則から読み解く
上記の結果報告書の情報だけでは理解できない部分ももちろんありました。
それについては安全衛生情報センターの規則を調べたりもしました。
参考までに:特定化学物質障害予防規則
サンプルデータから読み解く
特殊健診はその名の通り特殊な業務を行う方が受診する健康診断のため
健康診断結果も通常の健康診断とは少し異なります。
各企業からサンプルの結果データをいただき、
実際にシステムとして持つべきデータについて検討しました。
産業医の先生へのヒアリング
ありがたいことに、弊社には
有害業務管理・特殊健診の権威の産業医の先生が顧問としていらっしゃいます。
iCARE、有害業務管理・特殊健診の権威 加部勇(かべいさむ)氏の顧問就任を発表
その先生にヒアリングや仕様のすり合わせ、デザインイメージやプロトタイプをお見せし、
ご意見をいただける環境なことはとても心強かったです。
プロジェクトリーダーをやってみて
開発 +α でやることが増える
もちろんのこと、開発以外の時間が増えます。
以下は開発以外で行ったことです。
- ドメイン知識のインプット
- これができないと設計ができない
- 特殊健診機能を使う企業や産業医の先生へのヒアリング
- どのように使われるか、何に困っているかを知る
- 特殊健診を実際に行っている企業へ健康診断状況の見学
- 現地で実際にどのように管理されているかを知る
- その他細かい対応(定例会議の実施やそれに付随する雑務)
今までは開発の部分しか行わなかったので、
その他にもやることが増えたので最初は結構いっぱいいっぱいでした。
この点はまだまだ管理が甘く、チームのメンバーにサポートしてもらいながら
なんとか開発を並行してすすめているところです。
もっとスピードをあげて開発ができるようになりたいところ。
根拠のある意見や納得感のある実装ができる
ドメイン知識のインプット、企業や産業医の先生へのヒアリングなどを通して設計することで
ユーザーが求めている機能や優先すべき機能が見えてきます。
実は不要だった機能に気づいたり、
ユーザーが想定している使い方のイメージを正しくデザイナーへ伝えたり、
目的を理解しているからこそ納得感をもって実装を行うことができました。
iCARE だから挑戦できた
iCARE は個人の意思を尊重して、仕事を任せてもらえる環境だと改めて感じました。
今までの自分だったら「大きなプロジェクトをやりたい!」なんて
声をあげることはできなかったと思います。
挑戦させてくれる上長がいて、頼もしいチームのメンバーがいて、
サポートしてくれるたくさんの人がいるからこそ自信をもって挑戦できました。
おわりに
以上、メグミによる「はじめてプロジェクトリーダーになった話」でした。
明日は、コッシーさんによる「セキュア・バイ・デザインの話」です!お楽しみに!