VPoE就任に際しての思い
安田俊之
2020/07/27
iCAREで7月からVPoEに就任した安田です。
遅ればせではありますが、今日はVPoEになるまでの経緯や今後どんなふうに仕事をしていくつもりか、について書いてみたいと思います
VPoEになるまで
私はiCAREにジョインして3年弱になります。
入社後、弊社プロダクトCarelyの開発に携わり、設計、実装、テストをしてきました。
入社当初は自分含めて5人程度の開発メンバーでしたが、その後人数が増えるに伴い、テックリードとして、開発に加えて、1on1、採用活動、プロジェクトの進行管理、issue管理等をしてきました。
そして、この7月からVPoEに就任することになりました。
個人的には特にVPoEを目指してやってきたのではなく、組織の成長に伴い、開発組織で必要な業務の穴を埋めようと仕事をしてきた結果、VPoEという役職をつけてもらう方が好都合になってきた、と言えるかと思います。
そういう経緯である以上、自分がこのVPoEという役職について正面から語るのはややおこがましい気がしますので、ここではVPoEとして、ではありますが、その役割にこだわらずに思うところ、考えているところを書いてみたいと思います。
組織に対する誇り
最初にまず述べたいのは、結局のところVPoEという役職は、そもそも事業および組織が成熟していないところでは不必要なものだということです。
私がiCAREに入社した際は、開発メンバーも5名程度で、その中でVPoEを名乗ってみたところで、ほぼ意味のないことでした。
それが今そういう役割が必要になってきた、ということは組織が成熟してきたからに他ならないのですが、組織が成熟するためには、それを支えるメンバーの努力、成長、活躍があったからにほかなりません。
そういう次第で、VPoEという役職を必要足らしめるところまで事業を成長させてきた仲間を、まず誇りたいです。これは開発部のメンバーに限ったことではなく、CXOや他部署も含めた全組織のメンバーに対して、私は誇りを感じています。
もっといえばiCAREの成長は組織の人間だけでなく、サービスを支持してくれた多くの方々、投資家、クライアント、産業医など、関係者の方々のおかげでもあるわけで、VPoEという役割の誕生がそうしたたくさんの方々の努力と支援の賜物だと思うと、そこにも喜びを感じずにはいられません。
困難だが見通しはよい
さて、VPoEという活躍の舞台を整えてもらったわけですから、これから私はそれらすべての方々に対する責任を負いつつ、最高の仕事をしていかなければならないと感じています。
VPoEという未経験な役割を学び、その仕事に卓越していかなければなりません。
それでも私には大きな不安はありません(と言ったら怒られそうですが、、、)
理由は簡単で、ここまで事業を成長させてきた優秀で信頼のできる仲間に囲まれているからです。傲慢にならずに、謙虚に仲間の意見に耳を傾けることさえできれば、うまく行くと信じています。
文化の必要性
iCARE、もしくは開発部には解決しなければならない課題が山積しています。
それらの課題を最速、最良の仕方で解決する方法を「計画」し、それを「実行」するのが、VPoEの仕事だと考えています。
「実行」とはいえ、実際に動くのは、チームのメンバーであるので、そこで必要なことはメンバーとの「調整」ということになります。
「調整」は当然、自分の力だけではできません。相手の協力が必要です。もちろん相手に何かを強制することも不可能ではないでしょう。しかし、それは長期的に見て最高の効率を産まないはずです。最高の効率は、やらされ仕事からではなく、自発性からしか生まれないからです。
ここでもキーになってくるのは、VPoE個人の力ではなく、メンバーが共通の目的を理解し、自発的に課題に取り組み、状況に応じて仲間を助け合う「文化」なのではないかと思います。
つまり「調整」のためには、それ以前に適切な「文化」があることが必要ということになります。
文化作りへの取り組み
ここでも今のiCAREは非常に良い環境を持っていると思われます。
私がiCAREに入社した一つのきっかけは、入社の際にCTO石野から「最高の開発チームの文化(カルチャー)を一から作っていきましょう!」と誘われたことです。その時点では開発チームの正社員メンバーはCTO石野一人でしたので、その誘いの言葉に私は無限の可能性を感じました。
CTO石野にとってだけでなく、私にとっても開発チームおよびiCAREの文化作りは最も重要な位置を占めていて、入社後もそこには大きなエネルギーを注いできたつもりです。
もちろん、文化そのものは1行のプログラムコードも生み出しません。
しかし、文化がメンバーを突き動かし、今の成長を作り出したことは疑いのない事実だと思います。
そうした次第で、CTOが起点となり、私を含むメンバーたちが培ってきた強力なカルチャーが、すでにあるので、VPoEとして必要な様々な「調整」が非常にやりやすい状況がすでに出来上がっているということができます。
VPoEとしての方向性
ここまで記載して来たように、私がVPoEになった時点で、iCAREにはある程度、舞台も役者も揃っていると言えると思います。
なので、今私が求められていることは、今のよい流れを受け継ぎ、メンバーのパフォーマンスを最大限に引き出し、組織の成長をさらに加速させることだと考えています。もちろん、状況に応じての素早い変化や新しい挑戦も必要だと思いますが、今はこのいい流れとうねりをより大きく、より早くすることが、最大のミッションと考えています。
以上、iCAREの新しいVPoEとして思うところ、考えるところを書いてみました。
これからも皆様よろしくお願いします。