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駆け出しデザイナーに役立つかもしれないブログ

2019/03/01

デザイナーの山中です。
初ブログに相応しい内容か判りませんが、自分が駆け出しだった頃の話しをしたためてみます。

駆け出しデザイナーだったあの頃。
アバンギャルドな髪型(左サイドは胸まで・右サイドは顎ラインの長さ、後ろは刈り上げ)を
していた私は、ナイフみたいに尖っていました。

名刺の肩書に「エモーショナルデザイナー」と書いてみたりもし、
差別化目的とはいえいくらなんでも。な、中二病的黒歴史も遭りました。エモいですね。

そんなあの頃、意識して日常を過ごしていた、印象深い事柄をふたつばかり。

 

ひとつめ。
「毎朝意識する色を決めて過ごす」

例えば「今日は黄色を意識する」と決め、街中のあらゆる黄色を見るんです。
黄色といっても色々。Y100%だけではありません。
オレンジ、山吹色、蛍光色…金色も黄色の仲間です。
それはそれはたくさんあります。

そうして自分の中に自然と色彩感覚、黄色を使ったロゴデザインや配色レイアウトの
アイデアストックができてゆくのです。これに関しては今でもやっています。

 

ふたつめ。
電車に乗った時「着座している7人の中で、誰が一番優良顧客になってくれそうか妄想」

依頼〜発注の過程を想像するのです。商業デザイナーはコミュ力命ですし

 

あとは、おしゃれなお店や本屋、CDショップ、単館映画館などでフライヤー持ち帰りまくったり
ドーナツ坂の写真を撮って素材に使おうとしたり

 

自分は街中で見つけたグッとくる写真を撮るのがわりと好きです。
例えばこれ「スナック母子家庭」
スナック母子家庭
なんてキャッチーでセンスあふれる店名なのでしょう!
こんなにも想像力を掻き立てる看板があるでしょうか。

母子ふたり、支え合ってお店を切り盛りしているのでしょうか。きつと儚い美人系…
あるいはひとり息子が大学進学を機に上京。ひとりになってしまったママ。
そんなママにひっそり情熱を抱く常連客…。

もしくは、母子家庭で育ち、ドラマチックな過去を持つママ。
あるいはすべてビジネス的戦略が故の作り話かもしれないが、だとしても良いのだ。

金曜になるとおじさま達が「今日母子家庭行くか」とか話しているのかしら。
通称が知りたいところです。

 

 

誠実と努力
この写真もなかなかでしょう。
この写真を見たあなたは、どんな妄想を掻き立てられたでしょうか。是非母子家庭で聴きたいです。

話それたけど、駆け出しデザイナーの参考になれば幸いでっす。以上。