ふりかえりと反省は同じもの??
ふりかえりと反省
おはこんばんちは、中村改めいっせいです。
iCARE の開発チームでは、アジャイルな開発を目指すべく、スクラムの手法を積極的に取り入れています。
この前のスプリントレトロスペクティブ(スプリントふりかえり)をしている最中にあるメンバーが
「このスプリントの反省は〜」
と話してからふりかえりをしていました。
言葉のあやではあるかと思いますが、ここで自分はふと
「ふりかえりと反省は違うものなんだろうか?」
という疑問を持ちました。
アジャイルの「ふりかえり」とは?
アジャイルの文脈でいう「ふりかえり」は、
スプリントなりリリースだったりのある程度の期間で、
その期間の活動をふりかえって良かった点や改善すべき点をチームで議論・共有するものだと考えています。
プロジェクトの成功とチームの成長のために行う、とても前向きな活動だと思っています。
そもそも反省とはなんだろう?
辞書を引いてみると
[名](スル)
1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に反省を怠らない」「一日の行動を反省してみる」
2 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「反省の色が見られない」「誤ちを素直に反省する」
とあります。
これを見ると、1 の意味はアジャイル文脈の「ふりかえり」と近い意味に思えます。
しかし、世間一般的に想起される反省の意味は 2 が近いのではないしょうか?
誰かを怒る文脈の中で「もっと反省しなさい!」だとか、なにか問題があると「反省会しましょうね」といったようにネガティブな意味で使われることが多いのではないでしょうか?
いらすとやでの検索結果もどこか悲しげなイメージがおおいです
ふりかえりの時間は反省会なのか?
個人的にはその答えは「No」だと考えています。
最初の方で説明した通り、ふりかえりはポジティブな活動であってほしいと思います。
悪かったことだけではなく、例えば
「○○さんの動作検証の方法が丁寧でとてもよかった」というふりかえりから
「この方法を続けていこうね!」といったような良いことの共有の場でもあります。
アジャイルな開発では「心理的安全性」が大事だといわれています。
iCARE の CREDO でもある「自分にフタをしない」とほぼ同義ですが、相手を思いやりつつ活発な議論をするためにはポジティブな雰囲気が大事だと思います。
そこで「じゃ反省会やろうね」といってもどうしてもネガティブなイメージになってしまいます。
その中では心理的安全が保たれず、自分にフタをするような雰囲気になってしまうのではないでしょうか?
言葉や用語はとても大事と考えています。
言葉のもつ意味や世間一般の理解、強さなどを考慮して適切に使っていきたいですね。
iCARE ではどんどんアジャイルやスクラムの手法を取り入れてチームを成長させたい人を募集しています!
我こそは!という方、ご連絡お待ちしています!
それではまた!