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大・文化論もしくは大・エコシステム論

安田俊之
2018/03/09
こんにちは 。
エリエールとアリエールが異なるブランドだと昨日はじめて気づいた安田です。
ちょっと汚い話と思われるかもしれませんが、文化論、エコシステム論と思って読んでいただければありがたいです。
かれこれ20年ほど前、自分が学生の頃、よく海外に遊びに行ったのですが、インドに行った時、トイレで大をした後、ドラム缶に入った水を桶で汲んで、それを流しながら手でお尻を洗うことが多かったです。まあ、地方によって違いはあるでしょうが、僕のようなバックパッカーが泊まる宿はだいたいそんな感じのトイレ設備でした。
その話を日本ですると「それって汚くない?」みたいな返答が帰ってきます。
しごく普通といえば普通の反応かもしれません。
しかし、これ日本で同じことをやるイメージだからそう思ってしまうのではないかと思います。現地でやってみれば、わかることなのですが、実はこれ至高のトイレ・エクスペリエンスなのです。
なぜなら
 
手で拭き取るので、紙でとるよりはるかにきれいに拭き取れる(トイレ後、毎回風呂でお尻洗う感覚でしょうか)
暑くて乾燥してるので、洗った後すぐ乾燥して、実にさっぱりしている
と行った具合で、事後感は日本のトイレ体験よりもそっちのほうがはるかにサッパリ爽やか健康的なのです。
トイレ+風呂乾燥機(自然)
がワンセットになっていると言えばよいでしょうか。
紙でお尻を拭く(まあ西洋式のホテルはそうだったと思いますが)となると、手を汚さず、西洋式でしゃれた感じはするかもしれませんが、エコでないし、水のほうがきれいになるじゃん、とか思ってしまいます。
ウォシュレットのほうが上じゃね?って思うかもしれませんが、桶の水でザバザバ洗う方がやっぱりきれいに洗えますよ。
服装だってザバザバ洗うのに適した服でしたしね。
ルンギってスカートみたいな奴はいて、サンダル履いてたから、濡れてもすぐ乾くし、常に風通しが良い。
気候や服装、時間の流れといったさまざまな環境要因(エコシステム)が、その至高のトイレエクスペリエンスを支えているのではないかと思います。
日本人はそれを自分の文化的価値基準で見て、「汚い」とか「不快」って思うかもしれないですが、実際は全く異なるコンテキストでトイレ体験が発生するので、実状とはかけ離れた感想になってしまうのではないかと思います。
あれから20年後のウォシュレットの発達した日本にいてもなお、自分は彼の地で体験したトイレ・エクスペリエンスを至高の体験として懐かしんでいるわけです。(といってもトイレ・エクスペリエンスを再現するためにまたインド行きたいってわけでもないですけどね・・・。)

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そんなわけで自分とは異なる文化・人を見るとき、自分の置かれたコンテキストで即座に評価してしまわず、相手の置かれたコンテキストでその文化・人を見るようにすると人生がもっと豊かになるかもしれませんね。
※なお20年前の体験の話を書いているので、記憶も曖昧、事実も不正確かもしれません。かと言って、事実関係を調べるのもめんどくさいので、大体そんな感じ、という風に読んでいただければ幸いです。